朝日杯で勝利を収めた時の南井騎手とのコンビ
後に歴史に名を残す名馬であるビワハヤヒデが単勝1,3倍というオッズの最中、ビワハヤヒデにハナ差で勝ちこのレースの勝ち馬となったのがエルウェーウインです。
持ち込み馬であるビワハヤヒデとは対照的に、カーリアンの直仔である国外産馬であるエルウェーウイン。クラシック戦線においてはナリタタイシン・ウイニングチケット・ビワハヤヒデの三強による最強対決で盛況する中、エルウェーウインは脚部不安が判明しその春は活躍のチャンスを逃しました。
復帰戦となるトパーズステークスにおいては、期間が空いての出走にもかかわらず2着という成績を見せましたが、次走の有馬記念ではトウカイテイオーの13着と惨敗となりました。それからというものエルウェーウインはほとんど勝利を掴む事ができなくなってしまいました。以前の成績からレースに出走すればそこそこ人気を集めるものの、2着3着になる場合もあるとはいえ、掲示板に名の挙がらないレースも少なくなく、以前の成績は翳み、普通の1オープン馬と評価されるに至りました。
その後の惨敗も影響しレースに出走しても人気を集める事はほとんど無くなり、記憶から消えた有力馬としてオープンレースに出走していたエルウェーウインですが、7歳の時にアルゼンチン共和国杯で、久しぶりの勝ちを掴む事になりました。朝日杯で勝利を収めた時の南井騎手とのコンビ、また軽ハンデが有利に働いた末の勝利なのですが、多くの競馬ファンの記憶から外れていた実績馬の久々の勝ちに皆が驚きました。
エルウェーウインの勝利は朝日杯から丸4年(正しくは1434日)も期間の開いた勝利であり、当時の最長重賞勝利間記録となりました。歴史に名を残す名馬ビワハヤヒデから勝ちを奪ったエルウェーウインは、珍しい運命に翻弄された希少な競走馬だと思います。